個展
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作成日時 : 2008/04/14 22:01
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(246)バイロアルトはリスボンの飲み屋街、ファド街だが、その猥雑な一角から、南にすなわちテージョ河に向かって路地2本ほど下がると科学アカデミー通りがあり、森閑とした住宅街となる。
以前訪ねた考古学博物館もこの通りに面しているが、そこにはいくつかの貸しギャラリーがある。そのひとつで日本人のアズレージョ展があるというので、道に迷うこと数度、さらには時間切れ、土曜休館などで、とうとうガラス窓越しの見学となった。
アズレージョの元は住宅街の壁に見るような幾何学模様で、徹して排した偶像崇拝のイスラムが生んだ様式である。そこにルーツを持つポルトガル・アズレージョは、このアラブ文化をオランダ・イタリアを経由して受け継ぎ、タイルを用い青(アズール)を基調とする彩色で、15世紀からいまに至るまでポルトガル流を敷衍させてきた。
アラブをルーツとするポルトガルと中国・朝鮮をルーツとする陶芸の国日本とは、遠い隔たりをものともせず、かなり緊密な文化交流を連綿と繰り広げてきたことは間違いない。
あと知恵ながら、この個展の作者、リスボン近郊パルメラの駅舎に作品があるという。ワインの名産地にして、アズレージョ工房でも名高いアゼイタオンが近く、余り知られていないが、田園風景が広々とした実に清々しい地帯で、新しい時代のアズレージョの展示にふさわしい。
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